試験のポイント解説

低い合格率の裏とは? 行政書士試験の難しさとは

行政書士試験の平成21年度の合格率は9.05%。その前年20年度は6.47%ですから、いずれも10%を切る低い数字となっています。
この数字だけを見ると、一筋縄ではいかない難しい試験であることが想像できると思います。
それでは、行政書士試験の難しさは、どんなところにあるのでしょうか?
ポイントは以下のようになるでしょう。

  1. 受験資格がなく、誰でも受験できる
  2. 合格基準をクリアすれば、誰でも合格できる

試験会場に行ってみると良く分かるのですが、行政書士試験は文字通り老若男女が集まって行われます。受験資格として年齢や性別、学歴などが問われないということは、毎年7万人という数多くの受験者を集める結果につながっているのです。
受験者が多くなればなるほど、合格率が下がることは目に見えていますね。
しかも行政書士試験は、誰もが受験できる試験ではありますが、誰もが簡単に合格できるレベルの試験ではありません。
最近は難化傾向にあり、思考能力が問われる問題が増えているので、単なる法令の丸暗記だけでは太刀打ちできない試験に変わってきていると言われています。さまざまな学歴の方が受験できる試験ですが、合格するには大学受験レベルの経験を持つ方が有利だと言わざるを得ません…。
そんな点が、この試験の合格率の低さ(=難しさ)を形成しているひとつの要因なのでしょう。

しかし、行政書士試験にはもうひとつの側面があります。
行政書士試験研究センターが定める合格基準をクリアすれば、誰でも合格と判断されるという点です。
大学受験のような定員制の試験ではないので、満点を取った人も基準点ギリギリだった人も、同様にみんな合格となるわけです。
ということは、通常の大学受験の試験勉強とは違った勉強法が効果を発揮することにお気づきですか?
法律の勉強が苦手だと思っている方は、最初から合格基準である60%の得点を狙って絞り込むという、新たな勉強方法が使えるワケです。

行政書士試験は、合格率10%以下の狭き門ではありますが、合格できるだけの知識をきちんと身につけさえすれば、誰にでもその門戸は開かれています。
受験者数や合格率の数字に無闇に踊らされず、地道に自分なりの学習ができた人は必ず勝利者となれる、そんな試験なのではないでしょうか?